RealGameー恐怖は終わらないー
山路さんはニコニコと笑顔を浮かべたまま、この部屋のカギを揺らしてみせた。


と、次の瞬間。


山路さんはその小さなカギを口に含み、飲みこんでしまったのだ。


突然の出来事に唖然とする俺。


「なに……してるんですか……?」


恐怖より何より、その異様な光景に思考回路は停止してしまっていた。


山路さんはカーテンを少しだけ開けて、その窓には格子戸がはめられていることを俺に見せてきた。
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