RealGameー恐怖は終わらないー
そんなあたしの態度に驚いて、両親はシンと静まり返ってしまった。


消防車の音はどんどん近くなる。


「また、近所で火事か」


お父さんがそう呟くのと、あたしが勢いよく立ちあがるのはほぼ同時だった。


「ちょっと芹香!?」


お母さんの声を背中にききながら、あたしは家を飛び出していた。

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