RealGameー恐怖は終わらないー
英雄
現場で警察官や赤ちゃんの家族の人から住所や名前を聞かれ、その時点で遅刻確定してしまった。


だからあたし一度家に帰り、シャワーでススを落としてから学校へ登校していた。


もう周囲に同じ制服を着た子たちの姿はなく、1人で歩いているのがなんだか妙な気分だ。


校門をくぐっても生徒のざわめきは聞こえず、すでにホームルームが始まっている時間なのだとわかった。


一旦職員室へ行って遅刻理由を記入しなければいけない。


あたしは深いため息を吐き出し、重たい足で職員室へと向かった。


入り口の前に置いてある遅刻記入票を手に取る。
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