RealGameー恐怖は終わらないー
しかし、携帯電話が使えないから時間の確認をすることもできなかった。


教室の前まで来て躊躇していると、廊下側の窓がガラッと音を立てて開いた。


窓際の男子生徒が熱くて開けたみたいだ。


その瞬間、その生徒と目が合う。


「あ、東谷!」


と、その生徒が驚いたようにあたしの名前を呼んだ。


次の瞬間、教室内がざわめきに包まれるのが聞こえてきた。


え、なに?

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