まだ知らない愛。
逆にこれが日常なら私はどれほどこのクラスに興味を示していなかったのかがよく分かる。
なんか…ごめんね。
でもやっぱりうるさいと思う私は椅子を少し引いて男の子の机にカツン!と軽く当ててみた。
「…!!!!」
体は大きく飛び跳ねてるのに顔は寝ているという不思議な光景に笑ってしまうのを耐える。

そのまま委員長が何を話しているのかよく分からないままHRは終わった。
どうしようか、瞬さんのクラスに行ってみようかな?
でも居なかったらなぁ。
葵さんと大樹さんは3年2組で瞬さんと昴さんは3年5組でクラスが離れているから四人が溜まる場所は屋上。
何となく屋上に行きたくなって私は教室を出て階段を登った。
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