まだ知らない愛。
だって横目で私を見るその人の瞳はあまりにも冷たく、あの威圧的なオーラを出している時の瞬さんの目に似ていたから。

「別に謝らなくていいけど、スカート」
「え?」
「何回言わせんの。スカートめくれてる」
何度も言われるそのスカートに視線をうつすと
それはそれは大胆にめくれていた。
きっと勢い良く寝転んだからめくれたんだろう
。こちらから見たらパンツは見えないけどこの人には見えたのかもしれない…
スカートをすばやく直したけど恥ずかしくて顔を両手で隠す。

「別に見てねぇよ」
呆れたように言うとその人は何かを思い出したようにこちらを振り返り話し出す。
「あ、なぁ、お前さ眼鏡知らね?」
「はぁ?眼鏡?」
「あぁ」
眼鏡?なんで眼鏡?
「誰の?」
「俺の」
この人に眼鏡?
ちょっと想像つかないけどその人の顔をジッと見つめて想像してみた。
…あ、あれ?なんかこの顔見たことある…
…。
……。
……あ!!!!
「いびきがすごい人!?」
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