まだ知らない愛。
「ヤクザだ」
「あぁ、ヤクザ…ヤクザ!?」
聞き流してしまうほどサラリと答える瞬さんにもお兄さんが本当にヤクザだということにも驚いて瞬さんとお兄さんを交互に見る。
そりゃ違和感は無い。でも考えていることがいきなり当たって驚きを隠せない。
「智成です。よろしくお願いします」
ヤクザのお兄さんとミラー越しに目が合うと厳つい顔を崩して笑った。
その笑顔は自然な笑顔だったので全然怖くはない。
「こ、こちらこそよろしくお願いします…」
逆によろしくさせてもらっている立場だから私は頭を軽く下げた。
速度が落ちて車が止まる。
外側からヤクザのお兄さんがドアを開けて瞬さんに言う。
「着きました」
「あぁ」
「今日は早めで」
「頼んだ」
車を降りる瞬さんとお兄さんの間には主語のない会話がされている。
「ほら、行くぞ」
差し出す瞬さんの手を握り、車を出た。
すると一気に浴びる視線。
みんな唖然として足を止めて私を見ているが
それよりも止められた車が玄関のド真ん前だということに驚いて固まる私。
「あぁ、ヤクザ…ヤクザ!?」
聞き流してしまうほどサラリと答える瞬さんにもお兄さんが本当にヤクザだということにも驚いて瞬さんとお兄さんを交互に見る。
そりゃ違和感は無い。でも考えていることがいきなり当たって驚きを隠せない。
「智成です。よろしくお願いします」
ヤクザのお兄さんとミラー越しに目が合うと厳つい顔を崩して笑った。
その笑顔は自然な笑顔だったので全然怖くはない。
「こ、こちらこそよろしくお願いします…」
逆によろしくさせてもらっている立場だから私は頭を軽く下げた。
速度が落ちて車が止まる。
外側からヤクザのお兄さんがドアを開けて瞬さんに言う。
「着きました」
「あぁ」
「今日は早めで」
「頼んだ」
車を降りる瞬さんとお兄さんの間には主語のない会話がされている。
「ほら、行くぞ」
差し出す瞬さんの手を握り、車を出た。
すると一気に浴びる視線。
みんな唖然として足を止めて私を見ているが
それよりも止められた車が玄関のド真ん前だということに驚いて固まる私。