まだ知らない愛。
「あいつが一目惚れとか好きな奴とかそんな話しをするのは初めてだからだ」
それって…
「多分…瞬の初恋はお前なんじゃねぇか?」
瞬さんの初恋が私…。
私の初恋も瞬さん…。
こんな幸せなことがあるだろうか。
翔が少し寂しそうな声で話し出す。
「俺は壊れた綾芽のそばにいる瞬にいつも言ってきたんだ。綾芽は兄貴の女だって。なのになんで付き合ってるんだって。悔しかったから。兄貴が報われないみたいで…。」
翔が続ける。
「でも…、いざ瞬に本当に好きな奴が出来たって聞いたとき悲しくなった。死んだ兄貴のことも苦しむ綾芽のことも忘れちまうんじゃねぇかって、怖くなったんだよ。…俺って弱いな」
そう言って困ったように笑う。
自分の兄の彼女と付き合う親友。
同じくらい大切な存在にきっと翔は戸惑っただろう。
親友の幸せは嬉しいのに兄のことを、過去のことを忘れられるのが怖かったんだ…。
それって…
「多分…瞬の初恋はお前なんじゃねぇか?」
瞬さんの初恋が私…。
私の初恋も瞬さん…。
こんな幸せなことがあるだろうか。
翔が少し寂しそうな声で話し出す。
「俺は壊れた綾芽のそばにいる瞬にいつも言ってきたんだ。綾芽は兄貴の女だって。なのになんで付き合ってるんだって。悔しかったから。兄貴が報われないみたいで…。」
翔が続ける。
「でも…、いざ瞬に本当に好きな奴が出来たって聞いたとき悲しくなった。死んだ兄貴のことも苦しむ綾芽のことも忘れちまうんじゃねぇかって、怖くなったんだよ。…俺って弱いな」
そう言って困ったように笑う。
自分の兄の彼女と付き合う親友。
同じくらい大切な存在にきっと翔は戸惑っただろう。
親友の幸せは嬉しいのに兄のことを、過去のことを忘れられるのが怖かったんだ…。