まだ知らない愛。
「それから綾芽と二人でこっそり応援してたんだよ、あいつの初恋」
だから綾芽さんは私の事を知っていて、翔も私の事を知っていたのかな?
でも瞬さんと翔が話しているところは見たことがない。
「瞬さんとは話さないの?」
「…この間、屋上で頭下げられたわ」
「それって、私のために…」
「あぁ、しかも着いていきなりだぞ?
あいつが頭下げるとか意味わかんねぇ」
「それは…翔が私の事を…」
「あれは嘘だ」
「はい?」
嘘?
あのキスも告白も嘘??
完全に固まる私を見て爆笑しだす翔。
いや、笑えない…
「瞬と同じ反応じゃねぇか」
「ひどい!!キスまでしといて!」
「ばか!声でけぇよ」
あ…。今は自習の時間でみんなそれぞれ遊んだりしてて騒がしいから聞こえなかったかもしれないけど確かに大きい声を出してしまった…。
「そうでもしねぇと、あいつ責任感とかからで前に進まねぇし」
あの日、屋上で翔は瞬さんに全てを言ったらしい。
綾芽さんが瞬さんのことを好きだということも、そのために別れたことも、瞬さんに心配かけないように翔と付き合うということにしたことも、翔さんの思いも全て。
だから綾芽さんは私の事を知っていて、翔も私の事を知っていたのかな?
でも瞬さんと翔が話しているところは見たことがない。
「瞬さんとは話さないの?」
「…この間、屋上で頭下げられたわ」
「それって、私のために…」
「あぁ、しかも着いていきなりだぞ?
あいつが頭下げるとか意味わかんねぇ」
「それは…翔が私の事を…」
「あれは嘘だ」
「はい?」
嘘?
あのキスも告白も嘘??
完全に固まる私を見て爆笑しだす翔。
いや、笑えない…
「瞬と同じ反応じゃねぇか」
「ひどい!!キスまでしといて!」
「ばか!声でけぇよ」
あ…。今は自習の時間でみんなそれぞれ遊んだりしてて騒がしいから聞こえなかったかもしれないけど確かに大きい声を出してしまった…。
「そうでもしねぇと、あいつ責任感とかからで前に進まねぇし」
あの日、屋上で翔は瞬さんに全てを言ったらしい。
綾芽さんが瞬さんのことを好きだということも、そのために別れたことも、瞬さんに心配かけないように翔と付き合うということにしたことも、翔さんの思いも全て。