まだ知らない愛。
「桜ちゃん、よく似合ってる」
そう言って微笑み、王子様のようにキラキラ輝く葵さんのほうが浴衣似合ってます…。
「いいと思う」
と頷く昴さんの横からありえないスピード走ってくる大樹さん。
え、え…?
怖いいいぃ!!!!
犬の方がまだ怖くない!!
そしてそのすごいスピードのまま私に勢い良く抱きついてきた大樹さん。
「桜ちゃんめっちゃ可愛いよ!!!!」
女の子のようにキャーキャー騒ぐ大樹さんに届く低いドスの聞いた声。
「大樹」
大樹さんがゆっくり振り返るとそこには…鬼。
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