まだ知らない愛。
というわけで説教タイムが始まり今に至る。

「お前は桜にベッタリすぎなんだよ」
「…」
大樹さんではなく、瞬さんのほうがベッタリな気がする…。
と思うがここで口に出したら雷が落ちるので言えない。
大樹さんも同じことを思っているのか私を見て助けを求める目をするが反射的に視線を逸らす私にガーンとした顔をする大樹さん。
ごめんね大樹さん…今は無理!!
「おい、聞いてんのか大樹」
「はい…」
「桜に触りすぎんな」
「自分は彼氏だからって…」
「あ?」
ボソッと不満をこぼす大樹さんに再び現れた鬼に必死に謝ったということは言うまでもない。
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