まだ知らない愛。
ダメだって分かってるのに…
私なんかが生きてることを主張しちゃダメ…

生まれてきたことさえも罪なのに。


チャイムがなると同時に私は玄関へと早足で向かった。
少しだけでいい。夢を見させて下さい。
こんな事を望むことさえ罪だけど…。
少しだけ…少しだけでいいの。

私は心が発する危険音をまた無視して玄関へと向かった。
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