まだ知らない愛。

『いいか?街には行くな。』


別にまだ昼だし。
約束を守る理由なんてないし…。

そう自分に言い聞かせた私は私服に着替えて
部屋を出ようとドアを開けようとしたら
外側からドアが開かれた。

「…!!!!」
ドアの前に立っていたのは…


「桜ちゃん」


全く知らない男の人だった。


きっとこの人は母の男だろう。

何人もいる男の中の一人…。
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