まだ知らない愛。
こんなことは今に始まったことじゃない。
母が連れてきた男は私を抱く。

母が知らないところで…。

それを知った母は私に罰を与える。
それも仕方のないこと。
私の存在が母を苦しめるんだから…。



でも、こんなことが行われるたびに
知らない男に抱かれる度に

私は自分を失っていった。
今、私の瞳はきっと何も映さない。




ほら、抵抗をやめればすぐに終わる。




肩で息をして横たわる男を無視して
私はお風呂へ向かった。
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