まだ知らない愛。

汚れた体を何度も何度も洗った。
肌が赤くなっても洗い続けた。

どれほど洗っても私が汚れていることには
変わりない。
それでも私はひたすら洗い続けた。


傷が疼く……。


それは私が生まれてきてしまった罰の印。



なぜか涙は出なかった。
とうとう涙も枯れてしまったんだ……。




暖かいシャワーを浴びながら私は思う。


―…どうして私は生まれてきてしまったの…?







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