まだ知らない愛。
その日の夜、
母はやっぱり私に罪の印を与えた。
きっと男の香水の匂いと私の首元につけられた
赤い印でバレてしまったんだと思う…。
何度も何度も叩かれる頬。
倒れ込んだ私の前髪を掴んで
「なんであんたなのよ…!!!!」
そう言って蹴り上げられた。
「私の方が綺麗なのに!!!!」
「ごめんなさい…お母さん…ごめ…なさ…」
謝る私に止むことのない母の暴力。
痛いけど我慢しなきゃ…
全部私が悪いんだから。
「ほら、背中出しな」
そして始まる。
私は震えながら服を脱ぎ、母に背中を向けた。
母はさっきつけたタバコを私の背中に
押し当てた。
「…ッ」