まだ知らない愛。
説教する時間があるなら仕事すればいいのに!
私よりも休んでいる人とかいるのに!
私髪も染めてないしピアスも開けてないのに!
誰よりも説教が多い気がする…。


「はぁ…」
ドッと疲れが出てきて溜め息をついたとき
「桜ちゃん」
「あ…」
玄関にいる葵さんたち。
私を待っていたのかな…?

「桜ちゃん、倉庫行こうよ」
葵さんは優しく微笑んで言ってくれた。

どうしよう…
行けない…
これ以上誰かと関わってはダメだ。

「ごめんなさい…」
いいんだ。これでいい。
もともと私は独りなんだから。

葵さんも大樹さんも昴さんも私も悲しい顔をして見ていた。
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