ウソツキ×ドール
何、アタシに期待をしているの?
単純なんだからなのか・・・





なんてね、アタシに期待したいことは何なのか分かる






「何が言いたいの?アタシ、聞くよ?」





コレを、言って欲しかったんでしょ?
皆のことを言いたいことを一番最初に切り出すから



そんなアタシにウインクをしてから
深呼吸をしていた






「・・・・あのさ、この後屋上行かないか?」







何故か不安げな表情
珍しい、いつもならニコニコと言ってるのに






そんなに、否定されるのがキツイ内容なのか・・・?それとも・・・?いや、いいや







「アタシは行くよ」





「ほ・・・ほのお前まじ女神っ!!」










感動のあまりこちらに抱きつきそうな勢いでこちらに向かってくるあかつきを
手で制する





そうするとオモシロいくらいピタッと動きが止まった



美味しいものをありがとう







「おもしろそうだし・・・僕も行くよ」






いーやの一言にあかねは呆れながら、りったん、さな、羽毛も来ることになった





「・・・・・・ふふっ」




「なんだよ」




「なんでもなーい☆」






口調だけふざけてみた
個人的な感想だとアタシらしくない








「・・・・そろそろだな」






さっきからふざけてしかいないから時間なんて気にしていなかった。
気にしていない時間とは、気にしている時間よりよっぽど速く過ぎるものだよね?





さっきまで激しい光でアタシ達を照らしていた太陽と青く澄んだ綺麗な空は






青を侵食し始めて赤のグラデーションが印象的だった
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