ウソツキ×ドール
ドタドタと騒がしい音が近ずいて来ている気がする、それは別に気にしない




「お兄さん、先に言っときますねぇー」





廊下の何処からか柚月の声が響く
その時はすでに遅くアタシはあかつきの後頭部を狙い





「姉ちゃんを怒らすとー」




真っ直ぐ手を振り下ろす
ズビシィっという音が漫画では繰り広げられそうな勢いで





「チョップされるんですよー、それがなんてことか」




ガチャと先ほど閉められた扉がまた開く




「かなり、痛いんで、すよ〜・・・
遅かったですか?」




ひょこっとアタシ達の方を見つめた時、それはあかつきが痛みに悶えているとこだった


遅かった、その通りだよ柚月





「いっでええよ!!」


「ふんっ」





人が気にしていることをピンポイントで言ったあかつき、君が悪い(彼はそんなこと知らないが)


柚月はあかつきにゆっくり近づき大丈夫かを確認する



心配しなくていいのに、そこまで酷いことしたわけでもないというのに





「大袈裟ね」





ふんと鼻で笑うとあかつきの近くにとあるノートが鞄から飛び出ているのに気づく、そのノートが気になる訳だから、

勿論柚月に取ってもらう


そうするとさっきまでのは嘘なんじゃと疑うくらいの勢いで柚月の方に近づくも





「姉ちゃん、パス!!」


「ナイス柚月」





柚月も興味が勝ったらしくノートを投げた後、アタシのいるほうにやって来る

この世の終わりだというレベルの顔のあかつき

どのくらい酷い物なのかワクワクしながらページを一枚捲る




「・・・うわぁ」


「・・・・・何これ、お兄さん」
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