ウソツキ×ドール
先生が行う妙に冷たい廊下でのお説教のあと皆で話が無駄に長いんだよ、と愚痴をこぼしている間にふと、あかねは思い出したかのように言った





「LOVEもののヒロインの相手役は、もりがいいと思うわ、ホラーにもLOVEにも関係のない人生なんだもの」





「あのー?白峰の茜さーん?ひどい事をさりげなく言ってませんかー?」






確かに、サラッとひどい事を言っている
かわいそうだよね・・・あかつきが、確かに、あかつきのせいで廊下でお説教だけど八つ当たりもひどすぎる




だから、助け舟(?)を出してあげることにした







「そうだよ、あかね・・・言い過ぎあかつきって、やると決めたらすごいのを知ってるでしょ?」







うっ・・・・




と喉を詰まらせるあかね。いーやはそんなあかねを頑張って慰める
これぞ、映画研究部のコンビネーション、野球で言えばあれだ、あれ。二遊間だ!!某野球漫画の鉄壁の二遊間だ!!



っていっても二遊間って何か知らないけど使っただけだけど
その漫画読んでないから、聞いたのを使っただけだけど?






「いーや、いーや」




「ん~?」





眠そうな声で返事をしてコッチに来てくれた
そういうところとか優しいんだよね~きっといいお父さんになれるんじゃないのかな?







「何かい?」




「や・・・いーやって興味があるのって撮影のほうだったよね?」





そーだよ、だから僕は役者としては参加しなーいよーんと言って必ずと言っていいほど持ち歩いているビデオカメラを見せられた。



正直言って今、必要ないし。どうでもいいし。






ちなみにだけれども、いーやは新歓の時も部活紹介映像を1人で撮影し、1人で編集もしたそんな凄腕。どうせならそういう部活に入れば?と質問した時は、こっちの方がオモシロそうだったし。と答えてもらった




確かにオモシロいメンバーだと副部長としてだけでなく思うもん







「俺達の青春は~!これからだってのおおおおお!!」






出たよ、いつもの青春コール
その声を聞いて




1回だけだけれど肩をすくめて
1回アタシは微笑んで






「そうだー!!まだ、アタシたちの青春は終わってなあああぁぁぁい!!」





迷惑にならないようにグラウンドの見える窓を開けて、そちらのほうを向いて叫ぶ
他の2人も同じようにして叫んだ





「学生だからできんだ~!!子供に、自由を~!!」



「そうよ!!そのためにお小遣いを増やしなさいよ、ご家族の方~!!」





それは、青春とは違うかな?
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