苦しいほど好きな人には奥さんがいました。
鳴り止まない着信
はじまりは
♪〜〜
♪〜〜
軽快なメロディが静かな部屋の中で響く。
わたしはビクっとしつつスマホの画面を確認した。
着信 : 非通知
「またか、、」
この”非通知”さんから電話がかかってくるようになったのは
ちょうど一週間前だ。
まだわたしは一度も電話に出ることが出来てない。
今度かかってきたら出てみようかな、、
そう思い黒いスーツに腕を通した。