I want you for X'mas.(短)
「おいで?」
初めての彼の部屋。
黒で統一された彼らしい部屋。
ノソノソとソファに座った彼の脚の間。
「……ユウくん」
「ん?」
「いきなり来てごめんね?」
「いや。もっと早く来ると思ってた」
「え?」
「なつ、寂しがりやだから。もっとすぐに会いたがるだろうなって」
なんか恥ずかしい。
私の性格バレてる…
「なのにさ。何ヶ月も耐えるし。メールも少なくなったし。電話なんて本当にへったしさ」
「それは…」
「嫌われたかと思った」
「ない!私がユウくん嫌いになることなんてないよ、絶対‼︎」
好き
って気持ちは毎日…毎時間…毎秒…ただただ増えていくけどね?
嫌い
って気持ちは絶対生まれない。
「迷惑になりたくなかったの。ユウくん、お仕事でしよ?私のせいでユウくんに嫌な思いしてほしくなかったから」
「なつ…」
「それにね?怖かったの。ユウくんに会いたいって伝えて嫌われるのが。ウザい女になりたくなかったの」
「ばーか。嫌いになんてなるわけねぇだろ?」
「わかんないもん。お色気たっぷりの超ミニスカお姉さんに取られるかも」
「ないな。そんな奴よりなつのジャージ姿の方が可愛い」
なっ…………
照れる…
「あのさ。ルール決めよ?」
「ルール?」
「そう。電話は週4回、遠慮しないでかける!会いたい時は会いたいって言う。二人で耐える!」
「二人で…」
「うん。俺だってお前に会いたいし。2人で耐えんの。」
「…うん‼︎」
やっぱり好き。
こういう考え方が好き。
「よし!せっかくのクリスマス!イチャるぞ」
「え?……きゃあ!」
「明日帰るんだろ?寝れねぇと思え」
「ちょ………ん…」
久しぶりのキス…
溶ける……
ユウくんを感じて
ユウくんを求める。
ぬぁ〜〜〜
しあわせ…