好きになったわけじゃなくて!






「あっ山本起きた?」



あれ?保健室だ。



隣には...


「新井くん...?」



「あはは。ごめん。」


またくしゃっと笑っている。


「私...」


「ボールが頭にぶつかって意識がなくなっちゃったんだよ。」



「あーそういえば...」



「てゆーかごめん。俺が運んできて。」




ドキン



やだな...。


何かキンチョーしてきた。


「う、ううん。大丈夫だし。」


ヤバい。顔が熱い。



もーいやだよ...。


「あと昨日いきなりあんな事して..本当ごめん。昨日の今日で保健室に運んできちまったし...」



恥ずかしい。




何で新井くんと一緒にいるとこんな気持ちになるの。



「っ....ほんとだよっ...やめてよこんな事。わ、私迷惑だし!」




あっ...




やっちゃった。




新井くんにこんな事言うつもりなかったのに。



< 23 / 68 >

この作品をシェア

pagetop