好きになったわけじゃなくて！

「そんな事があったの？」






「うん…」





放課後。






優美に教室で相談していた。




「そおーかー。」





「…私自分がわかんなくて…」








「あのねあたしがいってる事が合ってるわけじゃないんだけど…」







「うん。」






「恋ってさその人の事考えると胸がぎゅーってなってドキドキして泣いちゃったりするものだと思うの。」







「うん。」







「まりあの話聞いてたらまりあは新井くんの事好きなんだと思う。でも初めて人に恋しちゃったからそれが恋ってわかんなかったんだよね。」










「…うん。」










「まりあの今の気持ちを大事にしなよ。そんで新井くんにちゃんと伝えなよ。新井くんはまりあの事ちゃんとわかってるからきっと待ってるよ。」











「そっか…これが好きっていう気持ちなんだね。」










「ははっあたしも前までいじめられてたからちゃんとした恋したのってほとんどないけど…」








「ううん。ありがとう優美。」








「まりあがんばっていうんだよ。」






「がんばる」