【完】俺はお前の愛してるが欲しい
第七章~七回目の告白~
「樹…話があるから時間をつくって欲しいの」



それは二日前に突然言われた翼の言葉だった



結婚生活が始まって一年目



「離婚話なら聞かねぇから」



「そんなんじゃなくて…」



「ならいい…どうした?」



「その…できたの…」



「できた…?」



「あ、赤ちゃんが…」



「…」



嬉しすぎて言葉も出なかった



でも、体は勝手に動いていて翼を優しく抱き締めていた



数分の沈黙



「嬉しすぎて死んでもいい…」



「だ、ダメだよ!」



「嘘だよ…翼を置いてけるわけねぇだろ」



「ねぇ…産んでもいいの?」



「はっ?当たり前だろ」



「ありがとう」



「俺の方がありがとうだし…マジ愛してる…」



俺の言葉に真っ赤になる翼



「わ、私も愛してる」



七回目の告白は赤ちゃんができたと言う嬉しすぎる告白だった



俺は今、世界で一番の幸せを手に入れた



END☆



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