純粋に想い続けた結果。
「公園とか久々かも。何かテンションあがるー」
そして、あたしたちはブランコに向かった。
「たしかに。小学生ぶりだよ」
あたしは、隣を歩く神木直の表情をのぞき込んだ。
とても楽しそうで、少年のようにキラキラ輝いてた。
「で、話って?」
ブランコでたちこぎしてる神木直に聞かれた。
「うん。あのさ、さっき助けてくれたの?」
「さっきって?」
神木直は、たちこぎをやめてブランコに座った。
「あの、カフェで……」
「あー。いや別に助けたわけじゃないけど?」
隣からキィキィブランコをこぐ音が聞こえてくる。
「なら、何で声かけてきたの?」
「栞菜がいたから。栞菜が泣きそうで困ってたみたいだから……」