純粋に想い続けた結果。
「え、あ……」
「ま、別にいいけどさ」
神木直は、苦しそうな表情のまま笑った。
「俺と真子の関係も、友達以上恋人未満なんだ。いつも一緒にいて仲良しの幼なじみだった。
俺は、ずっと真子のことが好きだったけど……」
「う、ん」
「高校の時に、告白して付き合った。すごい幸せだった……けど、ある日いきなり真子に別れようって」
神木直は、昔を思い出すように語っている。
「理由聞いたら、俺の顔が友達に自慢できる顔で別に好きじゃないって。
しかも、好きな人ができたって言ってたっけ?」
「ご、めんなさい。あたし……」
辛い過去を思い出させてしまって、本当に申し訳なく思った。