純粋に想い続けた結果。
□神木直と飯田真子
それは、直に真子との過去の話を聞いて数日たった日のことだ。
その日は、珍しく和也と真子が一緒にいなかった。
「栞菜ちゃん」
1日の講義が終わって、あたしが帰ろうとしてたら真子に呼び止められた。
「なに?」
「少し話あるんだけど、いいかな?」
首を傾げて、少し上目遣いで聞かれた。
「別にいいけど……」
「ありがとー!」
きゃぴきゃぴと何だか性格を作ってる。直感的にそうかんじた。
「うん……」
真子はあたしに何の話があるのか、少し疑問に思った。
「なら、中庭いこー!」
そして、真子はあたしの腕を引っ張って歩き出した。