純粋に想い続けた結果。
「か、かずくん、ごめんなさい」
真子は、しゃくりあげながら和也に謝っている。
「真子、何謝ってるの?真子は、何も悪いことしてないよ」
そして、あやすように真子の頭をぽんぽんと撫でた。
「かずくーん」
真子は、和也に抱きついた。
「栞菜、それから神木。真子がごめん……」
和也は、くるっとこちらに向いて頭を下げた。
「あたしは、別に……直はいいの?」
「俺も別に~」
あたしと直は顔を見合わせて、くすっと笑った。
「じゃ、真子行こう。じゃあな!」
そして、和也は真子の肩を抱いて歩き始めた。
「ふー、疲れた」
ホッとしたら、自然と肩の力が抜けた。