純粋に想い続けた結果。
「和也!」
あたしが和也の名前を呼んだら、和也はこっちをぱっと見た。
「栞菜、どうかした?」
「何か、真子が直と2人で話しがあるって」
「そっか……」
そう呟くと、和也はコーヒーに手をつけた。
「それで、こっちに来たんだけど……あたしも和也に大事な話があって」
「なに?」
あたしは、ふうって息を吐いた。
「あたし、和也のことが……好き」
そして、あたしは俯いた。恥ずかしくて、顔が熱いのがわかる。
「……栞菜、ありがと。嬉しいけど、ごめん。俺が好きなのは真子だけだから」
そして、和也は申し訳なさそうにしている。
「……謝らないで。ただ、気持ちを伝えたかっただけだから」