生涯の人… 〜Dearest〜
遥にはわからないだろうね…。
さっきの小さな出来事が、杏奈にとっては忘れられない夜になった事。
その証拠に今日の朝バイキングで会った時…普通だったもん。
「お前いつ帰ったの?」
なんてとぼけてるしさ…。
あかりや徠に聞かれても答えられないよ。
だって…2人だけの秘密にしたい。
誰にも覗かれたくないし、話したくない…。
あのベットも。ソファーも。
腕を掴まれた廊下も…。
全部、杏奈と遥だけの夜だったって…。
思ってもいいよね…?
勝手な男だけど、それが杏奈が好きになった人。
彼の側に居る為なら…バカになれる…。