生涯の人… 〜Dearest〜
控室で待ってたのは1個下の真琴。
今回がモデル初体験らしくて杏奈以上に緊張してる。
大部屋に全3チームが集まって準備してるから部屋の中はガヤガヤと騒がしい。
プロが使うみたいな……お世辞にも綺麗なんて言える場所じゃないけど。
真琴を座らしてメイクボックスを開いた。
今日に至るまでリハーサルもしてるし頭の中に流れは入ってる……入ってるのに…。
「ちょっと待ってね………どうしよ…手が震えちゃうな…」
緊張と興奮で指先が震えてる。
左手で押さえても全然ダメでメイク始めなきゃいけないのはわかってるのに…。
ガタガタ震える指が言う事を聞かない。
「先輩!!落ち着いて下さい!とりあえず深呼吸して。…はい……」
「…ふー……うん……」
「先輩…、先輩なら大丈夫…。私、先輩の腕信頼してますから」
真琴の暖かい手が杏奈の手を包んで同じ鼓動を刻んでくれる。
変な光景だけどね…、2人して目を閉じた。
そうする事で心が落ち着いてくる。
真琴のおかげ…。すっごい勇気貰えた。
「よしっ…、ありがとう真琴」
「はい!」
不思議と…もう腕は震えなかった。
余裕がでてきて真琴と話しながらメイクを始めた時、
「還奈ちゃーん…こっち、こっち!!」
皆より少し遅れてきた還奈さん。
還奈さんのメイク担当は詩衣になってる。
本当は杏奈が担当したかった。でも…、必ず気持ちが入っちゃうって事で遥に外された。
「詩衣ちゃんごめんね!」
「平気、平気ー!じゃ、来ていきなりだけど下地から始めるねー」
隣で聞こえるのは楽しそうに会話する還奈さんと詩衣。
何でかな…?
こんな気持ちになるのも変かもしれないけど…、杏奈も話したいと思ったんだ。
あんなに避けてのに…当日になったら仲良くなりたいって思った。
還奈さんの魅力…。
優しくて周りを気遣える人。
芯の通った瞳をしてる。
同姓なのに引き付けられる何かが存在してた。
近付く程に遥が好きになった気持ちがわかるよ。
今回がモデル初体験らしくて杏奈以上に緊張してる。
大部屋に全3チームが集まって準備してるから部屋の中はガヤガヤと騒がしい。
プロが使うみたいな……お世辞にも綺麗なんて言える場所じゃないけど。
真琴を座らしてメイクボックスを開いた。
今日に至るまでリハーサルもしてるし頭の中に流れは入ってる……入ってるのに…。
「ちょっと待ってね………どうしよ…手が震えちゃうな…」
緊張と興奮で指先が震えてる。
左手で押さえても全然ダメでメイク始めなきゃいけないのはわかってるのに…。
ガタガタ震える指が言う事を聞かない。
「先輩!!落ち着いて下さい!とりあえず深呼吸して。…はい……」
「…ふー……うん……」
「先輩…、先輩なら大丈夫…。私、先輩の腕信頼してますから」
真琴の暖かい手が杏奈の手を包んで同じ鼓動を刻んでくれる。
変な光景だけどね…、2人して目を閉じた。
そうする事で心が落ち着いてくる。
真琴のおかげ…。すっごい勇気貰えた。
「よしっ…、ありがとう真琴」
「はい!」
不思議と…もう腕は震えなかった。
余裕がでてきて真琴と話しながらメイクを始めた時、
「還奈ちゃーん…こっち、こっち!!」
皆より少し遅れてきた還奈さん。
還奈さんのメイク担当は詩衣になってる。
本当は杏奈が担当したかった。でも…、必ず気持ちが入っちゃうって事で遥に外された。
「詩衣ちゃんごめんね!」
「平気、平気ー!じゃ、来ていきなりだけど下地から始めるねー」
隣で聞こえるのは楽しそうに会話する還奈さんと詩衣。
何でかな…?
こんな気持ちになるのも変かもしれないけど…、杏奈も話したいと思ったんだ。
あんなに避けてのに…当日になったら仲良くなりたいって思った。
還奈さんの魅力…。
優しくて周りを気遣える人。
芯の通った瞳をしてる。
同姓なのに引き付けられる何かが存在してた。
近付く程に遥が好きになった気持ちがわかるよ。