生涯の人… 〜Dearest〜
メイクが終わってから衣裳を着せる為に男性には退出してもらった。
還奈さんの着替えを手伝おうとした時…、がさがさ鞄を探る詩衣がいて…。
「アンどうしよう……チューブトップ忘れた!!」
泣きそうな顔の詩衣がまさに顔面蒼白って感じになってる。
還奈さんの衣裳はシルク生地がベースになってるから下着が絶対透けちゃう仕組み。
「ちょ、待った!杏奈予備持ってきてる!!」
いつもは予備なんて用意しない。
本当に今日は偶然持ってきただけ…。
でも…、今日に限っては持ってきてた自分を褒めてあげたい位だよ。
「ひぇーん……、本当ありがとう」
「もう…ほーら、しっかり!杏奈トイレ連れてくね!!」
気が抜けちゃった詩衣の代わりに還奈さんの手を引いてトイレの前まで来た。
「ありがとねー、助かっちゃった!」
杏奈に笑いかける笑顔を見た……。
あぁ……、なんか…単純に嬉しい……。
これだけで全てのもやもやが吹き飛んでく位…やっぱり還奈さんで良かったって思った。
遥が大切に想う人が還奈さんで…本当に良かった。
きっと還奈さんは知ってるんだね…。
辛い事も弱虫な自分も。
この優しい笑顔の裏には杏奈が知らない辛さをたくさん見てきたのかもしれない…。
だから、強くなれる。
強く在ろうって思えるんだ。
「うわー……想像以上に綺麗じゃない?あたし達の頑張った証だね……」
詩衣の声で顔を上げた。
春のイメージのウェディング衣裳を身に纏った還奈さんは…、
眩しい位素敵…。
目を細めて還奈さんを見つめる貴方を……、何故か誇らしく思って。
そんな還奈さんを…やっぱり羨ましく思った。
―ドォーン―
爆音が鳴ってショーのスタートを知らせる。
自然に……。
そうなるのが当たり前のように。
詩衣と手を繋いだ。
握り締めた手から伝わるお互いの緊張感。
ドキドキ感が…堪らなく最高に感じた。
還奈さんの着替えを手伝おうとした時…、がさがさ鞄を探る詩衣がいて…。
「アンどうしよう……チューブトップ忘れた!!」
泣きそうな顔の詩衣がまさに顔面蒼白って感じになってる。
還奈さんの衣裳はシルク生地がベースになってるから下着が絶対透けちゃう仕組み。
「ちょ、待った!杏奈予備持ってきてる!!」
いつもは予備なんて用意しない。
本当に今日は偶然持ってきただけ…。
でも…、今日に限っては持ってきてた自分を褒めてあげたい位だよ。
「ひぇーん……、本当ありがとう」
「もう…ほーら、しっかり!杏奈トイレ連れてくね!!」
気が抜けちゃった詩衣の代わりに還奈さんの手を引いてトイレの前まで来た。
「ありがとねー、助かっちゃった!」
杏奈に笑いかける笑顔を見た……。
あぁ……、なんか…単純に嬉しい……。
これだけで全てのもやもやが吹き飛んでく位…やっぱり還奈さんで良かったって思った。
遥が大切に想う人が還奈さんで…本当に良かった。
きっと還奈さんは知ってるんだね…。
辛い事も弱虫な自分も。
この優しい笑顔の裏には杏奈が知らない辛さをたくさん見てきたのかもしれない…。
だから、強くなれる。
強く在ろうって思えるんだ。
「うわー……想像以上に綺麗じゃない?あたし達の頑張った証だね……」
詩衣の声で顔を上げた。
春のイメージのウェディング衣裳を身に纏った還奈さんは…、
眩しい位素敵…。
目を細めて還奈さんを見つめる貴方を……、何故か誇らしく思って。
そんな還奈さんを…やっぱり羨ましく思った。
―ドォーン―
爆音が鳴ってショーのスタートを知らせる。
自然に……。
そうなるのが当たり前のように。
詩衣と手を繋いだ。
握り締めた手から伝わるお互いの緊張感。
ドキドキ感が…堪らなく最高に感じた。