生涯の人… 〜Dearest〜
朝日が昇るまで遥の腕枕で眠った。








今まで……



何度も、何度も願ったよ。








“時間を止めて”



……って…。












でも…、止まる事はなくて。

どんどん夜が明けてくる。







夕焼けの空よりも鮮やかな…、オレンジ色の太陽が上がってきた。






同じオレンジなのにね…。

オレンジは遥の色なのに。










切なくて胸が張り裂けそうだった。




車のデジタル時計を見つめながら、あと何分…あと何分……。


過ぎる時間をカウントした。




2人でかけた携帯のアラームが鳴って夢から目が覚める。

















            
遥との時間は終わったんだ。






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