生涯の人… 〜Dearest〜
少し…怒ったふりをした。
並んで歩く事が恥ずかしくて…。
遥の顔が見えないように前を歩いた。
冬は日が暮れるのも早くて繁華街の景色もみるみる内に変化していく。
さっきまで笑っていた女子高生はいなくなって、代わりにスーツを着た若い男の人。
店の呼び込みのバイト。
遥がいなかったらちょっと怖かったかも…。
こんな時間に繁華街なんて歩かないから知らなかったな。
「杏奈、先行くなって…!まじこの辺危ねぇから……」
ぐいって手首を掴まれて遥の隣に引き戻された。
そんな事予想もしてなかったからびっくりする位簡単に…ぽすって腕の中に落ちていく。
「…ぅうわぁ!ごめん!!寄り掛かっちゃった」
「…杏奈ー…もうちょい色気のある声出せよ」
「ゥムッ…」
「ムッ…じゃねぇし。…それより……もうないの?行きたい所」
きた…。今日のデートが終わっちゃう時間。
考えないようにしてたのに。
いつか…、思い出した時。
この日の想いが零れない様に形で残っててほしいな。
「杏奈プリクラ撮りたい…」
並んで歩く事が恥ずかしくて…。
遥の顔が見えないように前を歩いた。
冬は日が暮れるのも早くて繁華街の景色もみるみる内に変化していく。
さっきまで笑っていた女子高生はいなくなって、代わりにスーツを着た若い男の人。
店の呼び込みのバイト。
遥がいなかったらちょっと怖かったかも…。
こんな時間に繁華街なんて歩かないから知らなかったな。
「杏奈、先行くなって…!まじこの辺危ねぇから……」
ぐいって手首を掴まれて遥の隣に引き戻された。
そんな事予想もしてなかったからびっくりする位簡単に…ぽすって腕の中に落ちていく。
「…ぅうわぁ!ごめん!!寄り掛かっちゃった」
「…杏奈ー…もうちょい色気のある声出せよ」
「ゥムッ…」
「ムッ…じゃねぇし。…それより……もうないの?行きたい所」
きた…。今日のデートが終わっちゃう時間。
考えないようにしてたのに。
いつか…、思い出した時。
この日の想いが零れない様に形で残っててほしいな。
「杏奈プリクラ撮りたい…」