同居相手は黒猫くん
――駄目だ。
刹と室谷先輩、全然性格合わないみたい…。
帰宅すると、私は今日の出来事をみっちゃんに電話で伝えていた。
《やっぱりねー。室谷先輩そんな感じしてた》
「えっ」
《まあ比乃は何も心配しなくていいんじゃない?》
「な、なんで?」
《刹くんと室谷先輩の問題だし。まあ原因は比乃だけど(笑)》
な、何笑ってんのよみっちゃん!
《目立ってるのが嫌なら、私がカバーするし。ね?》
「…うっ…みっちゃんー…」
やっぱりみっちゃん大好き…。
《で、一つ》
「…へ?」
《明日、佐久間くんと刹くんも連れて、遊びに行かない?》
…んん!?
ま、また唐突な…。
「…刹と佐久間くんも?」
《そう。楽しそうじゃない?》
…まあ楽しそうではあるかも…。
刹も佐久間くんとは仲良いみたいだし。
「…うん。行きたいっ」
《やったー!》
「刹に聞いてみるね」
そして私はみっちゃんとの電話を切る。
…わぁ。
なんかほんとに楽しみになってきた!