同居相手は黒猫くん
「は…?え、まじで言ってんの…?」
素で驚いてしまった。
おかしい。
明らかにおかしい。
比乃が突然こんなこと言うなんて。
あんなに鈍感馬鹿だった比乃がこうもすぐ気付くもんだろうか。
「……もしかして、佐久間になんか言われた?」
そこで母さんが割って入ってきた。
この話は夜までお預けらしい。
比乃が自力で気付けるわけがない。
少なくとも今の比乃に。
多分佐久間に何か言われたんだろ。