同居相手は黒猫くん
*マンチカン

文化祭








既に学校は、迫ってきた文化祭ムードで一色だった。


それぞれのクラスが出し物の準備を順調に仕上げていく。



私達はいわゆるコスプレ喫茶。



役割を決めて、皆で準備を進めていた。










「衣装で足りない物あれば買いに行くからっ」





コスプレの衣装を製作している子達に告げると、皆「はーい」と返事をしてくれた。


そろそろ準備も大詰めというところ。





すごく忙しい。













「比乃ーー黄色なくなったーーー」














看板の色塗りをしている刹が私に大声で言ってくる。







意外にも刹はこれをしてと頼めばちゃんとこなしてくれていて。


あんなに実行委員の仕事はしてくれなかったのに。



どういう風の吹き回しか。














「まだ黄色使いそう?」



「まだまだ使う」








うーん、買ってくるかな。


とりあえずその間は別のとこしてもらって……。





「じゃあ急いで買って来るから他のとこしてて」



「ん」






素直に頷く刹。


……機嫌いいからか?

なんか素直過ぎる。




まあ大助かりだけど。





そして私は他に買って来て欲しい物がないか皆に聞いた後、教室を出た。






皆すごく頑張ってくれてるし、やっぱり成功させたい!


私も頑張らなきゃ。






< 138 / 283 >

この作品をシェア

pagetop