同居相手は黒猫くん
——「いらっしゃーい」
室谷先輩のクラスのコスプレ写真館へと来た私達。
たくさんの生徒達で賑わっていた。
「すごい人だねー」
「まあこの人気のほとんどが室谷先輩のおかげでしょーね」
みっちゃんと佐久間くんが話していると、一人の先輩が私達のもとへと寄って来た。
「あれー?比乃ちゃんだー!」
あ、茶髪先輩!
茶髪先輩は海賊のコスプレをしている。
じゃ、ジャック○パロウみたい!
「ほんとに来てくれたんだー。あ、例の黒猫くんもいるー!」
嬉しそうに喜ぶ茶髪先輩。
刹は頭にハテナマークを浮かべて、先輩を警戒する。
「俺は武内和也(タケウチカズヤ)。まあゆっくりしてってよ」
ニコニコと歯を見せて笑う茶髪先輩、もとい武内先輩。
「いやーん裕馬似合ってるー」
「キャー!先輩かっこいいー!」
「先輩一緒に写真撮ってくださーい!」
「後輩はちょっと自重しなさいよー」
その騒ぎの中心はやはり室谷先輩だった。
先輩は長ランのコスプレをしてる。
あ、あれはかっこよすぎる…。
「裕馬ー!比乃ちゃん達来たぞー」
武内先輩はその室谷先輩に呼び掛ける。