同居相手は黒猫くん
「う、え!?刹っ?」
「んー…」
刹はただぎゅーっと抱き締めてくる。
ど、どうしよう。
自分でもビックリするくらいドキドキしてる。
なんでだろ……、
なんで最近こんなに、ドキドキするんだろ…。
「比乃あったかい」
「……っ」
自分が今火照ってるからだとバレそうで恥ずかしい。
ていうか鼓動聞こえてるかも…!
「ね、ねえ刹…」
「なにー」
私は唾を呑み込んだ。
「なんか…最近刹といるとドキドキするの…」
少しの間があって、不意に刹はパッと私から離れた。