同居相手は黒猫くん





   *   *   *






——ガコン。




私は落ちてきたジュースを、自販機の取り出し口から拾い上げる。





ミックスオレ。


みっちゃんの大好物だ。









「よし帰ろう」








くるりと踵を返して、ジュース二つを両手に歩き出した。







と、








「ねえ」









突然背後から声が聞こえてきた。



私は声のした方に振り返る。









「……え」








そこには、三年の先輩と思われる女子三名があきらかな威圧的オーラを放って立っていた。


表情は至って険しい。





い、嫌な予感。





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