同居相手は黒猫くん
「比乃は心配しなくていいよ。刹くんの問題だから」
そう言って私の頭を撫でるみっちゃんは、優しく微笑んでいた。
「で、でも…私、ほんとに何も分から、」
「大丈夫。それよりまずは比乃自身の問題解決しないと」
私自身…?
……刹に対する気持ち…のことだよね。
そうだ、
それも分からないままだった…。
「室谷先輩はもう比乃に手出したりしないだろうから安心しな?」
私は静かに頷いた。
先輩が私にキスした理由には驚いたけど、
それを見た刹があそこまで怒ったのも…気になる。
…私が姉だから…?