同居相手は黒猫くん

初めての気持ち





————————————
——————……








私は一人、部屋のベッドに寝転んで考えていた。







刹に対する感情。


室谷先輩の考えてること。


刹の考えてること。


佐久間くんの考えてること。


みっちゃんの考えてること。




自分の考えてること。





私が今どうしたいのかも曖昧。





…このままじゃいけない気はするのに。




焦りがかえって考えをこじらせていた。





…頭がパンクしそう。










と、そこで隣に置いていた携帯に通知がきた。








〈比乃ちゃん、今日はごめんね。

刹くんにも悪いことしちゃった。

もうあんなことしないから安心してね〉










室谷先輩からだ。


…みっちゃんの言った通り。






私は先輩に返信をした後、大きな溜息をついて寝返りをうった。




< 211 / 283 >

この作品をシェア

pagetop