同居相手は黒猫くん
「柴咲は刹に教えてもらわねーの?」
佐久間くんの言葉に、私はえっと驚いた。
…そ、そりゃ…
教えてもらいたいけど……。
刹は私を見つめている。
「比乃が言うなら俺はなんでもするけど」
平然とそんなことを言う刹に、ドキッとしてしまった。
な、なんでも…。
「じゃ、じゃあ…お願いしますっ」
「りょー」
刹はそう言いながら私の頭をポンと撫でた。
そして佐久間くんの肩に腕を回して、男子達の方へと行ってしまう。
……まだドキドキしてる。
「比乃さんは可愛いですねー」
ニヤニヤとみっちゃんは私を見上げていた。
も、もうっ…!