同居相手は黒猫くん
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その日の夜。
私は自分のベッドに倒れ込んで、考えていた。
〝分からないふり〟
〝好き〟
ずっと分からないふりしてた。
刹に対してドキドキして。
刹の言葉に真っ赤になって。
刹が他の女の子褒めてたらモヤモヤして。
こんなの、答えは一つしかないのに。
私は刹のことが好き。
きっと、これが本当の正解。
分かろうとしなかったのは、刹が弟だったから。
刹は私のこと姉として見てて、私だけがこの気持ちに気付いても意味がないと思ったからだ。
自分の都合しか考えてなかった。