同居相手は黒猫くん
「一日一回はこれしないと、」
「あー分かったってば!もー…」
とか言いつつまんざらでもない私は、顔の熱を感じつつ、刹の懐へ入った。
すると、優しくぎゅっと抱き締められる。
じわぁ〜っと体が熱くなるのを感じた。
「…こういうのってすごいストレス解消された感じするよな」
「……うん」
それムードもない言葉だけどね。
でも、ほんとに安心する。
……嫌われてないって実感できるからかな。
いや
むしろ好かれてる方だと実感できるからか。
…こんなこと考えるなんて、ほんとにビックリだ。
「初めて会った日もこうやって抱き締めたよな」
「…刹ってハグ好きなの?」
「比乃だけ」
ま、
また熱くなるのは私だっ…。
どんどん好きになっちゃう……。
「比乃も俺以外とハグすんなよ」
「…っ!?……う、うん…」
…ほんと
大好きだ。