同居相手は黒猫くん




「一日一回はこれしないと、」





「あー分かったってば!もー…」


















とか言いつつまんざらでもない私は、顔の熱を感じつつ、刹の懐へ入った。













すると、優しくぎゅっと抱き締められる。

















じわぁ〜っと体が熱くなるのを感じた。


















「…こういうのってすごいストレス解消された感じするよな」





「……うん」













それムードもない言葉だけどね。











でも、ほんとに安心する。






















……嫌われてないって実感できるからかな。








いや









むしろ好かれてる方だと実感できるからか。















…こんなこと考えるなんて、ほんとにビックリだ。





















「初めて会った日もこうやって抱き締めたよな」





「…刹ってハグ好きなの?」





「比乃だけ」






















ま、







また熱くなるのは私だっ…。









どんどん好きになっちゃう……。
















「比乃も俺以外とハグすんなよ」





「…っ!?……う、うん…」

















…ほんと










大好きだ。

















< 226 / 283 >

この作品をシェア

pagetop