同居相手は黒猫くん

「…………まだ決めてない…」





「まあ焦ることもないからね」















…私って、刹とどうなりたいんだろう。








付き合いたい…のかな？

















でも今の関係上、今更付き合うのってなんか変な感じするし…。








そもそも〝付き合う〟ってどういうことなのか分かんない…。













…うーん。





















「…まあ後のことは後に考えればいっか」


















そう言ったみっちゃんは、私の髪を耳に掛けた。



そして綺麗な笑顔を見せる。


























「がんばんな」





























心の奥からじわぁっと暖かくなる。









…ほんとに、みっちゃんは優しいな。






















「うんっ！ありがとう！」
















私も笑顔で返事をした。















もう気付いちゃったんだし、今更悩むこともない。





私はしたいようにしよう。





















例え刹が私のことを好きじゃなくても。