同居相手は黒猫くん






…話すとは言っても、何を話そうかとかはあんまり考えてない。




まとめてないというか。












でも、なるようになればいいかなとか思って。












…さすがに駄目かな。










まあ言いたいことだけでも言えればいいや。
















なんて一人で悶々と考えながら歩いていると、廊下の角の方から声が聞こえてきた。





男女の声だ。












気にせず通り過ぎようと歩を進めていると、


























「…俺は気に入ってるだけ」





















その声に思わず歩を止めてしまった。
















刹の声だ。


















私は慌てて廊下の角を曲がった。























「…っひ、比乃?」





「…柴咲先輩…?」



















そこにいたのは刹と清水さんだった。








< 230 / 283 >

この作品をシェア

pagetop