同居相手は黒猫くん
正直者
私は目を見開いて二人を見る。
必死に状況を理解しようとするが、不安がどんどん被さってくる。
なんで二人が一緒にいるの…?
なんで二人がこんなところにいるの…?
——二人は何話してたんだろう…
「…どうしたんですか?こんなところに来て」
清水さんの言葉にハッとする。
そ、そうだ。
私は清水さんと話そうと思って…。
「し、清水さんと話したくて…」
「…え?」
眉間にシワを寄せる清水さん。
予想外なことに、そばに刹がいるけど…。
言おう。
「…私は、刹だけがいい」
私がそう言うと、空気が固まった。