同居相手は黒猫くん
私が言うと、清水さんと刹が私を見た。
刹は目を見開いていたあと、パッと目を逸らす。
ズキッとまた心臓が痛む。
刹が何考えてるのか分からない。
「……刹先輩と柴咲先輩は合いません…」
震えるような声。
気付けば私も震えていた。
「…さっきも言ったけど、私は刹だけがいいの。合わなくてもいい」
この時なんて言えば正解かなんてもう考えてなかった。
ただ自分の正直な気持ちをぶつけた。
「……」
と
刹が私の頭の上に手をポンと乗っけた。
…え…?
すると刹は清水さんの方を向く。
「お前さ、嘘なしですげー綺麗だよな。俺そういう奴好きだわ」
ハッと笑う刹を見上げる。
清水さんの方を見ると、刹から目を逸らして何も言えない様子。